旅人フォトグラファーの須田誠さんと。
2009.10.15

Notravel_4
先日、『NO TRAVEL, NO LIFE』の著者・須田誠さんからメールが届きました。

10/20~11/5までギャラリーで写真展をやることになりました。
それで、今回はノートラでプリントした写真を使っ
「NO TRAVEL, NO LIFE オリジナルプリント展」にしようと思っています。
これも一般には初公開になりますね。50点ぐらい展示予定。


そこでご相談を。
会期中にいくつかトークイベント+音楽イベントなどなどをやろうと思っています。
その中の一つに滝本さんにご出演願えないかと思いまして。
僕との対談で、ノートラ制作秘話などを話せたらいいなと。


…え? 俺??

ま、須田さんからのお願いだったらやるしかないっしょ!
ということで、須田さんとトークライブやります。

会場は東京・台東区にあるギャラリーCOEXIST。
10/25、19時から1時間ほど話します。
20時からは友人のミュージシャン堤晋一のライブです! 
お時間あれば、ぜひ見に来てください。

■須田誠 個展2009 NO TRAVEL, NO LIFE/10.20~11.5
特設サイトはこちら

●会場:gallery COEXIST(コエグジスト)
TEL:03-3835-4610
住所:東京都台東区台東1-23-12

●10/25イベント 入場料=1,000円
19:00~20:00=須田誠 × 滝本洋平トークライブ
20:00~20:30=堤晋一アコースティックライブ
20:30~22:00=ラウンジタイム



そんな須田さんと初めて会ったのは、もう5年以上前。
きっかけは高橋歩に届いた1通のメールでした。
たった1通のメールから、すべては始まったのです。

ぜひ来ていただきたい写真展のお知らせをお伝えしたいと思います。
世界31カ国を回って撮った人物写真の写真展です。
お忙しいと思いますが、是非、是非、是非!ご覧下さい。
どうしても見ていただきたい!!
出会うか出会わないか。それが旅。
お待ちしております!


須田誠

このメールに記されていたサイトをのぞき、
そこに並んでいた写真を見たとき、ハッとしたのです。
ただの写真じゃない。
自分の魂が揺さぶられるのを感じました。

早速、須田さんと連絡をとり、写真展へと足を運びました。
それが、2004年7月6日。
場所は恵比寿・東京都写真美術館内のカフェ。
所狭しと展示された巨大な写真。

サイトで見たとき以上の衝撃、鳥肌が立ちました。
その後、須田さんとカフェの中で、いろいろな話をしたのです。

会社を辞めて旅に出て、カオサンロードでスウェーデン人のヒッピーに出逢ったんだよね。そいつに「いったい、何年ぐらい旅しているの?」って聞いたら、「10YEARS」って。その瞬間に何かが弾けたんだ。「あぁ、そんなに長く旅をしていてもいいんだ」って。

旅の途中、シンガポールですごく安くカメラが売られてて。それで初めて一眼レフカメラを買ったの。それが写真を撮り始めたきっかけ。でもそれまで一眼レフなんて触ったこともなかったから、もちろん使い方なんてわからない。説明書も読めないし…。それで旅をしながら、一眼レフを持った旅人に出逢う度に使い方を聞いて、 少しずつ技術を覚えていったわけ。だから僕の写真はまったくの自己流。撮りたいものを撮るための技術を身につけてきただけ。写真の師匠は世界中の旅人だね(笑)。

今まで31カ国を10年以上に渡って旅をして写真を撮り続けてきたんだけど、僕は基本的に1つの被写体に対して、一度しかシャッターを切らなかった。被写体に場所を移動してもらうこともなかった。出逢った場所で、そこにある光だけで撮ってきたんだ。だって写真は一瞬の奇跡みたいなもんだから。


気づけば1時間以上経っていました。
須田さんの作品に触れ、
須田さんという人間に触れ、
魂が反応していました。

不確かで、うまくとらえられないけど、
確かに感じている絶対に大切な感覚。
それを1冊の本として創り上げたい、素直にそう思ったのです。

別れ際に、握手をしながら、 「一緒に本を創りましょう」と。
このときの須田さんの握手の強かったこと(笑)。

それから、2年半以上かけて完成させたのが、
『NO TRAVEL, NO LIFE』でした。

何度も何度も打ち合わせをしました。
あるときはカフェで、あるときは須田さんの家で。
須田さんと、何度も何度もぶつかりました。
何度も苦しみ、何度も笑いました。

完成まで2年半…時間かかりすぎ!
自分が未熟なせいで、すごく遠回りをしました。
寄り道もいっぱいしました。
進んでいる道は正しいのか、何度も不安になりました。

でも完成した時、振り返ってみれば、
それはすべて1本の道になっていました。
すべては必要な回り道で、寄り道だったんですね。

この本を創りながら、俺自身、確実に何かが変わった気がしました。
これは、須田さんの著作だけど、俺の分身でもあります。
まさに”渾身の1冊”ですね。

とまぁ、そんな話をトークライブで話せれば。
うまくしゃべれるかな、俺。

あーすげぇ長いブログ…

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コメント

樋田幸花

トークライブに行けないのが残念です。
渾身の1冊を読みたい!
と思ったので読みます(笑)
トークライブの成功を願ってます!

洋平@A-Works

樋田幸花さん>
いつもコメントありがとうございまう。
ぜひノートラ読んでみてください!

プティ

初めてブログにコメントさせていただきます。

トークライブ、とても興味ありますが仕事のため行けません。残念です。

またコメントさせていただきます!

洋平@A-Works

プティさん>
コメントありがとうございます。
お会いできず残念です。
またよろしくお願いしますね!

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