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カスタマイズ /minoru

[ 2006.12 月.23 ]

新刊のデザインはぼちぼち進行中。
今回の本の中ではアニキの心の扉を開いた約60冊の本を紹介するページもあるんだけど、ただ本の紹介をするだけじゃただのブックガイドみたいでつまんねーなーと思って、いろいろと考えた。そんときにふと思い出したのが、森永さんというオレの憧れの人と話していた時に見せてもらった本のことだ。

森永さんは気に入った本の表紙やカバーを自分でカスタマイズしていた。色を塗ったり、雑誌や新聞の切り抜きをコラージュしたり、時にはいろいろなものを縫い付けてみたり、テープをペタペタと貼ってみたり・・・
その1冊1冊が本当にカッコ良くて、オリジナル感に溢れていた。「こうすりゃー、この本が自分の宝物になるじゃん」と森永さんはごく自然なことのように話していたけど、オレにとっては驚きだった。本をカスタマイズするなんて、考えたこともなかったし。

そこで、今回は紹介する本のすべてをカスタマイズしてみることにした。
すぐに森永さんに相談してみたら、森永さんも快くオッケーしてくれた。
また森永さんと一緒にモノ作りが出来る・・・これはラッキー。
今回の60数冊の本は、森永さんが半分以上をカスタムしてくれた。残りはオレとユウコでヒーコラ言いながら楽しくカスタムした。
このカスタマイズってやつが、やってみるとほんと楽しい。
特別な道具は何もいらない。基本的には、家にあるものだけで創る。
マジック、絵の具、テープ、はさみ、ノリ、切り抜き、その他、家に落ちてるもの。例えば段ボールの切れ端とか、お菓子の袋とか、アルミホイルとか、そんな視点で家の中を見回すと、家中全てが材料に見えてくる。
別に売り物でもないし、自分で買った本だから、自分の好きなように、自由にカスタムすればいいし。
とにかく自分のお気に入りの1冊をコツコツと創ってみると、思いのほか楽しくて、カッコいい本になるので、皆さんもぜひ一度、お試しあれ。

オレがカスタムした本の一部がこれ・・・

20061219034632

この本たちは、アニキの新刊の中で紹介するので、見てください。
そんで、実物は来年からFREE FACTORYのライブラリーに展示しておくので、手に取ってみてくださいな。

あ、ちなみに森永さんはウチから出している「アイランド・トリップ・ノート」という本の著者で、50歳を超えているのにむちゃくちゃパワフルで、おしゃれで、創るものもすげーカッコいい。オレの憧れの存在。
元々「アイランド・トリップ・ノート」という本は「Cosmic journey to island」という名前で出版されていた本が絶版になっていたので、ウチからリメイクして出した本なんだけど、デザインを始めたばかりの頃に「Cosmic journey to island」をみて、その文章のカッコ良さと、デザインのカッコ良さにビビって、「こんな本が死ぬまでに作れるようになろう」と心に決めた、オレにとっての1番の目標にしていた本。まさか、その数年後に、その憧れの本を自分がリメイクするハメになるとは、そんときは夢にも思わなかった。

ハメになるとは、なんていうと聞こえが悪いけど、そんときは、ほんと、そんな気分だった。
だって、「死ぬまでには・・・」って思ってたのに、「もうかよ!」みたいな。
しかも、まだ森永さんに会ったこともなかったし、俺の憧れ&妄想は膨らんでいくばかりだった頃で、その森永さんが旅の間に創っていたこれまたすげーカッコいい「旅ノート」を数冊渡されて、「ミノル君の好きなように使っていいよ」てひと言いわれても・・・ねぇ。

正直、最初の1〜2週間はビビって何も創れなかった。
リメイクするってことは、前の本よりもカッコ良くするってことで、その前の本に憧れてしまっているオレとしては、ほんと、どうしていいかわからなかったし、何を創っても、前の本の方が素敵に見えてしょうがなかった。
そんで毎日途方にくれていたら、アニキや洋平が「ウチから出す本なんだから、ミノルが本当に本気出して創ったものならそれでいいじゃん、俺たちも信じてるし、ミノルも自分を信じて創れよ」と励ましてくれた。それで吹っ切れた。

そこからは、もう必死でよく覚えてないけど、んでも、その時点では自分のベストを尽くせたと思う。印刷所に入稿した瞬間に、ほんと、脱力したのを覚えてる。
その後、憧れの森永さんと初めて顔を合わせた時は、ちょー緊張したけど、森永さんの「今までの本の中で一番気に入った」というひと言で、全てが報われた気がした。そんで、その瞬間に、自分の中の何かが変わったんだ。
それまではずっと、デザインをやっていて「自信」を持ったことは一度もなかった。正直、今でも自信なんて、全くない。いつも不安だ。それでも、こうやって必死こいてやってれば、なんとかなるんだなぁ、この先もずっと続けてれば、もっとカッコいいものが創れるようになるかもなぁ、と思えた瞬間だった。初めて自分に「お前、オッケー!」って言えた瞬間だった。

そんなきっかけを与えてくれた森永さんと、こうしてまた一緒にモノ作りを出来るのは、きっと、何かのサインだ。
森永さんと出会って、初めてコラージュのカッコ良さや面白さを知った。
今回もまた、自分の手で、アナログで、何でも自由にカスタムする面白さを知った。
いつみても、「当然のように」「ごく自然に」モノを創り続ける森永さんのスタイルに、オレは相変わらず憧れをもっている。
これをみたらきっと森永さんは「おい、やめろよ」と言うかもしれないけど、森永さんはインターネットとかやってなさそうだから、ま、大丈夫かな。

この文章を森永さんが読みませんように・・・

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