[ 2007.4 月.27 ]

ぽかぽかの陽気だ。
やっぱり人間も動物だよね。
天気がいいと、なぜか気分がいい。
こんな日は外をプラプラ。
最近お気に入りのカフェ「A to Z Cafe」に行って昼飯でも食べて、そのあと青山ブックセンターで本探し、というお決まりのコース。須田さんの本、売れてるかな・・・ちょっとチェックしていこう。
あ、写真は青山ブックセンターの前でご主人様を健気に待っていた犬のゴン太君（仮名）。

NO TRAVEL, NO LIFE
須田さんの本が発売してもうすぐ一週間かな。
何冊本を出版しても、発売後しばらくはやけに書店への出入りが多くなる。目にした書店に入っては発売した本を探して「お、あったあった」なんていいながらしばらく眺めたり、ずれてしまった帯をきちんと直したり。立ち読みしてる人がいたら「買えぇ〜！」と念を送ってみたり・・・本屋さんで、普通のお客とは明らかに違う行動をとっている人がいたら、それはきっとその本に深く関わった人。もしくはオレ。

本が発売する前夜、下北沢のフリーファクトリーでやった「出版記念パーティー」での須田さんの笑顔が、今日のお昼のぽかぽか陽気と重なりあって、何とも言えず嬉しい気分を思い出させてくれた。あの時の会心の笑顔と力のこもった握手の感触が、ほんと「モノ作り」の醍醐味だよなぁ、と思う。何かにチャレンジして、乗り越えた人だけが味わえる、あの山登りして頂上にたどり着いた瞬間のような、とてつもなく清々しい気分。あれを味わっちゃうと、もう、ダメだよね。病み付きになっちゃう。
２年前からサインの練習をし続けて、ようやくお披露目出来た須田さん。本当におめでとうございます＆お疲れさんです（笑）。

なんだか最近、色んなモノ作りの師匠達からの影響もあって、珍しく、自分でも本が創ってみたくなってる。
いつもアニキのアユムや他の仲間達が考えた面白い企画や文章をデザインしていくのがオレの仕事だけど、たまにはオレも自分でいろいろ考えて創ってみようかなと思って。
最近出版したアニキの本の帯には「僕らは、自由になるために生まれてきた」って書かれてる。
今回出版した須田さんの本には「本当の自由って、いったいなんだ？」って書かれてる。
２人の文章を自分に染み込ませるように何度も読んでいくうちに、自然とオレも「自由って、何よ？」って思うようになってた。今までも、なんとなくは考えてきた気がするけど、ここまで強く意識することはなかった。
「自由って・・・なんだ？」
しばらく考えてみた。
どこまでいっても答えはなさそうな気もするし、ぽっと見つかってしまいそうな気もする。
２０歳の頃から十数年間、自由といえば自由にやってきた。その分、自業自得とはいえ大変な思いも山ほどしてきた。いや、むしろ大変だった思い出の方が多い。
それでも、やっぱり心の底から思うんだよなぁ、
「自由って、素晴らしいよな」って。

そんなとき、「A to Z Cafe」のトイレに貼ってあった奈良美智さんが写っているポスターを見かけた。奈良さんが作業をしてる写真、その作業台の端っこにこんな言葉が殴り書きされていた。
「Fuck'n freedom to you!」
それをみたとき、「ああ、そういうことなんだよな〜」と思って。
そんとき、オレはこの言葉を「くそったれの自由を。アナタへ。」って勝手に訳したんだけど、それがまさに、オレが思っていることとぴったりハマってる気がした。

自由って、ほんと、くそったれだ。
自由って、ほんと楽じゃねーよな〜ッて思う。
時には「自由」って言葉が、オレをがんじがらめにすることもある。

それでも、やっぱり自由って、素晴らしいなって思う。

今は、何となく、そんな本を創れたらなって思ってる。
これからゆっくり、考えていこうと思います。
その答えはどこにあるのか・・・自分と話し、仲間と話しながら、見つけてみようと思う。
できた時には、みんなにもぜひ、みてもらいたいな。
そんときは、ヨロシクっす。

Fuck'n freedom to you. 〜くそったれの自由を。あなたへ。

そんじゃ、また。

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