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32歳の原点回帰 /minoru

[ 2007.2 月. 6 ]

気がついたら、ちょい前に32歳になってしまいました。
「若さ」を売りに出来なくなってから2年。
20代の後輩達を「若い子たち」と言い始めてから2年。
やけに飯をおごる機会に恵まれるようになってから2年・・・
最近は久しぶりに会った妹には「若作り」とか言われるし。
ちまたで噂の「モスキートーン」はさっぱり聞こえないし・・・

いいよいいよ。

20070130120205_2_2


こんな気分の32歳。
それにしても、グラフィティーをやってる現場ってやつをオレは一度も目撃したことがないんだよなぁ・・・
あんなにそこらじゅうにあって、時間のかかりそうな作品も山ほどあるってのに、この32年間、一度も目撃したことがないって、どういうことなんだろう?・・・・って、グラフィティーを見るたびに想ってる人って、多くないですか?

さて、「自由への扉」の発売を2月12日に控えてドキドキしながらも、ボクの方は早くも今年2冊目の本になる「NO TRAVEL, NO LIFE.(仮題)」の製作に突入します。
この本は、スティーブ同様、ボクがめちゃめちゃ惚れ込んでいる写真家(旅人)須田誠サンの写真と旅中に綴った言葉をまとめたもの。

スティーブの時もそうだったけど、須田サンの写真を初めて見たときも、ホント、驚いた。
単純に「こんなすごい写真を撮る人、いるんだ」と想った。
「強さと優しさ」があって、その中に「一瞬」のきらめきがあって・・・
ここまで「人間らしさ」を写真に収められる人は見たことがなかった。
ここまで「人間に近寄って」写真を撮る人を見たことがなかった。
1人に対して1度しかシャッターを押さないという須田サン。
その写真に閉じ込められた「一瞬」をちょっとのぞき見るだけで、なんだか、勝手に、その時の風景をいろいろと想像してみたくなる。
写真に写っている人たちは、いろんな表情で、いろんなことを語りかけてくる。
デザインを始めて10年。
本当にたくさんの写真を見てきたけれど、写真には被写体だけじゃなく「撮った人の人間性」が必ず写り込んでる。
写真を見れば、その人自身がよくわかる。だから、写真を見れば、須田サンのことがよくわかる。
ボクは須田サンの写真に、いや須田サンに出会って写真を始めた。

そして、須田サンの綴った文章を読み、写真をめくった時、久しぶりにアニキと創った「LOVE&FREE」という本のことを思い出した。
アニキが世界旅行中に綴った文章は最高で、写真の中の人々はオレにいろいろ語りかけてた。
あの時から、変わらないものを大切にしながら変わり続けてきた。
ありがたいことに本は売れ、多くの人が応援してくれるようになった。
10年もやってると慣れてくるし、悪い意味での「器用さ」も身に付いてくる。
でも、それじゃーダメになる、もっともっと、新しいチャレンジを!
「前へ!前へ!」
そんなことを自分にも言い聞かせ、仲間達とも話していた所に、ふっと、この本が現れた。
「原点回帰せよ」
そんな想いがふっとわいてきて、目の前がぱっと開けたような気がした。
創る前から胸に湧いてくるこのドキドキ感。そこが原点だ。
それを見て、感動してくれる人がいれば、もう最高。
そんな気持ちを持ち続けながら、ワクワクしながら「前へ!前へ!」。

行き着く先は分からないけど、そこはきっと、素敵な場所だと思う。

あっという間に40歳。
ちょいワルオヤジを目指す永い旅路は、まだまだ続くのであります。

いい本になればいいな。

posted by minoru | comment (1) | trackback (1)

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Listed below are links to weblogs that reference 32歳の原点回帰:

» 一人でも写真を感じてくれる人がいる限り。 from Daily Travel Freak
高橋歩著「自由への扉」については、先日書いたばかりですが、最近A-WorksにスタッフBLOGというのができました。 そこで、今、僕の本をデザインしてくれている高橋実君が僕のことを書いてくれていますので覗いてみてください。ちょっといい内容だったので、こちらでもリン...... [続きを読む]

コメント

ホ.ガンハ

いつもありがとうございます。
始めはただ、アユムさんの本が好きで、もっと知りたいな~と思ってここに来たんです。でも、
スタッフみなさんのブログ読みながら逆にアタシの方がたくさんの勇気をもらいました。
アタシの夢を応援します!!っていうことも聴かれたし、
あれが、本当に嬉しいんです。
だって今まで出逢った事なし!
顔も全然知らない!
ただアユムさんの本だけだんたんですね。あたし達のつながりは、、、
偶然かわからないですが、夢が写真家である私にとっては実さんのブログは自分の頭に新しい衝撃をくれました。“一瞬を撮る!!
でもその写真はずっとずっと話を続く。”
それを感じました。そして、自分がなぜ写真を撮りたいのかについても本気で考えてみました。
ただ、カッコイイから?じゃないんですよね!!
夢ってそれだけではいけないんだがら、
本当にありがとうございます。
皆さんの話がイツモ力になります。これからも、よろしく!!

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