[ 2007.8 月.25 ]

東京・原宿に「goro's」という、（僕の中では）日本一素晴らしいシルバージュエリーと革細工のお店がある。革とシルバーの伝説のクラフトマン・高橋ゴローさんが創る作品が並ぶそのお店の前には、いつも長い行列ができていて、僕も時々その行列に加わっては、ドキドキしながら店内を見回っている。
そんな自分にとっては、まさに憧れの存在であるゴローさんの本を、今度ウチから出版することが決まった。最近のエーワークスはgoro'sとゴローさんの話が大ブームです。

▼『YELLOW EAGLE』 （2007年10月25日発売）
http://www.a-works.gr.jp/goros/

この本は、ゴローさんと２０年来の友人である「旅学」の編集長、池田さんがゴローさんから聞いたたくさんの話と、ゴローさんが創ってきた作品の数々を詰め込んだ、何とも「濃い」１冊になりそう。
池田さんが「オレが一人で聞くにはもったいないよ」と言って手渡してくれたその原稿には、本当にたくさんの、ゴローさんが語った「生きるヒント」が溢れていた。思わず、涙が出そうなほどだった。

「伝説」と呼びたくなるほどすばらしくて、カッコいいシルバー職人であり、革細工職人であるゴローさん。
日本人でありながら「イエローイーグル」というインディアンネームを持つ、正真正銘、スー族のインディアンであるゴローさん。
「本当に好きなこと」を自分の仕事として、ずっと生きてきたゴローさん。
そして、実際に会ったゴローさんは、もっと大きくて、ピュアで、優しいオーラを放ってた。
憧れの存在を目の前にして、ただただ圧倒されてる僕の手に、イーグルのフェザーをぽんと手渡して、「濃い作品をね。頑張ってな」と言って、最後にゴローさんはギュ〜っとすごい力でハグしてくれた。
このフェザーは、一生の宝物。
ゴローさんが創る作品には、ひとつひとつ、ゴローさんの魂が宿ってる。だから一生一緒に旅をするんだ。
ゴローさんの作品を手にし、ゆっくりと眺めれば眺めるほど、目標とするにはおこがましい存在に思えてくるけど、何年かかってもいいから、ゴローさんのような「作る人」になりたいなと思う。
どうせ先は長いんだ。目標は大きい方がいいもんな。
ま、ちょっと大きすぎるかもしれないけど。

ゴローさんの存在が頭から離れない日々。
新参者のワン子に「高橋ゴロー」と名付けて可愛がる日々。
これから何度、goro'sに足を運び、ドキドキしながらあの長い行列に加わることか・・・
それもまた、楽しみのひとつです。

posted by minoru | comment (2) | trackback (0)